世界基準の超高機能取引ツールMT4とは│特徴と機能を完全解説!

MT4は、FXの取引ツールのひとつで、そのスペックの高さから、テクニカル分析派のトレーダーを中心に、世界中で高い人気を誇っています。

特に、MT4のチャートは、他の取引ツールではできないことも、当たり前のようにこなしてくれて、非常に優秀。このページでは、MT4の特徴や魅力、MT4でできることをご紹介します。

MT4とは

MT4とは、MetaTrader4(メタトレーダー4)の略で、キプロスのMetaQuotes Software社が提供しているFX取引プラットフォームのことです。

要するに、FXの取引ツールなのですが、ただの取引ツールではありません。

超高機能なチャートを備えていて、他の取引ツールではできないようなテクニカル分析に対応していたり、自動売買を行えたりと、MT4でできることは非常に多岐に渡ります。更に、ハイスペックでありながら、無料で使えてしまうというのが、MT4の凄いところ。

MT4は、テクニカル分析派のトレーダーを中心に、世界中から支持されている、FXの世界では、最もメジャーな取引ツールなのです。

MT4の特徴

MT4の特徴をメリットとデメリットに分けて、まとめてみましたので、それぞれについて、見ていきましょう。

MT4のメリット

MT4のメリットとしては、以下が挙げられます。

MT4のメリット
  • 超高機能チャートが優秀過ぎる
  • 無料で使える
  • PCでもスマホでも使える

超高機能チャートが優秀過ぎる

MT4最大の魅力が、超がいくつ付いてもおかしくないほど高機能なチャートを使うことができるという点です。

MT4のチャート

MT4でできることについては、後ほど触れますが、MT4では、できないことはないというくらい、何でもできてしまいます。更に、カスタマイズも自由自在で、自分好みの設定でチャートを表示させることができます。

一般的に、FXのチャートというと、利用しているFX会社の取引ツールのチャートを用いることになりますが、各FX会社の取引ツールでは、使いたいテクニカル指標がそろっていなかったり、細かい設定ができなかったりと、不自由を感じることも少なくありません。

このような悩みを解消してくれるのが、MT4。

基本的に、使えないテクニカル指標はありませんし、チャートのカスタマイズの自由度も非常に高いです。

これだけ高度なテクニカル分析ができて、トレーダーの細かな要望にも応えてくれる取引ツールというのは、MT4以外には、ないでしょう。

無料で使える

MT4は、無料で使うことができます。この点も、MT4の大きな魅力です。

MT4は、公式サイトからダウンロードすることができますが、自分の端末にインストールすることで、誰でも、すぐに、無料で、プロ仕様のハイスペックなチャートを使うことができるというのが、世界中のトレーダーに支持されている理由と言えます。

MetaQuotes

ちなみに、MT4のダウンロードから実際に使うまでの導入方法については、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

PCでもスマホでも使える

MT4は、PCはもちろん、スマホでも使うことができます。

MT4(利用可能なデバイス)

PC用のアプリケーションの他、iOS、Android用のアプリも公開されていますので、PCだけでなく、スマホやタブレットでもMT4を使った分析や取引が可能です。

MT4のデメリット

一方、MT4のデメリットとしては、以下が考えられます。

MT4のデメリット
  • 初心者向きではない
  • Macには対応していない

初心者向きではない

MT4は、カスタマイズ性が高く、高機能であるが故に、多少複雑なシステムになっている感があります。そのため、FX初心者の方が扱うには、若干、ハードルが高いかもしれません。

特に、これからFXを始めようという方が、初めてのFX口座にMT4を選ぶのは、あまりおすすめはできません。

実際の取引を行うのではなく、テクニカル分析を学ぶためであったり、デモトレードで取引の仕方を学ぶために、MT4を使うのであれば、何の問題もありませんし、おすすめできますが、実際の取引を行うためであれば、よりシンプルで使いやすい取引ツールを備えたFX会社を選ぶ方が良いでしょう。

Macには対応していない

Macユーザーの方には、残念な情報ですが、MT4は、Mac非対応です。

iPhoneやiPad対応のアプリはリリースされていますが、Mac版のアプリケーションは、リリースされておらず、PCで使うことができるMT4は、Windows専用となっています。

FX会社によっては、アプリケーションをインストールするのではなく、ウェブ上で使うことができるMT4を用意しているところもあり、これを利用することで、Macでも、MT4を使うことができるようになりますが、ウェブ版の場合、公開されているインジケーターをMT4にインストールして使うことができないため、MT4の機能がかなり制限されてしまいます。

Boot Campを使って、Windowsをインストールする等、MacでMT4を使う方法がまったくないという訳ではないのですが、Macユーザーの方は、注意しておいた方が良いでしょう。

MT4でできること

以下には、MT4でできることを挙げています。これを見ても分かる通り、MT4では、できないことはないと言っても、過言ではないほど、何でもできてしまいます。

MT4でできること
  • 詳細なテクニカル分析
  • リアルトレード
  • デモトレード
  • 自動売買(システムトレード)
  • オリジナルテクニカル指標の作成と共有
  • オリジナル自動売買プログラムの作成と共有

詳細なテクニカル分析

MT4のチャートは、カスタマイズ性が非常に高く、また、どんなテクニカル指標にも対応しているため、他の取引ツールではできないような詳細なテクニカル分析を行うことができます。

FX会社の取引ツールを使っていると、使いたいテクニカル指標が使えなかったり、自分好みの設定ができなかったりと、どうしても、不便に感じるところが出て来てしまうものです。

これに対して、MT4は、定番のテクニカル指標からマイナーなテクニカル指標まで、あらゆるテクニカル指標を使うことができますし、各テクニカル指標のパラメーターを任意の値に設定することも可能です。

実際、MT4ユーザーの多くは、テクニカル分析を目的に、MT4を使っていて、MT4でテクニカル分析を行いながら、取引は、各社の取引ツールを使うという二刀流のスタイルを取っているトレーダーも多いです。

現状の取引ツールの機能に不満を持っているという方や詳細で高度なテクニカル分析を求めている方にとって、MT4は、魅力的なツールになること間違いなしでしょう。

なお、MT4は、土日等の市場が閉まっている時間帯であっても、問題なく、チャート表示が可能です。FX会社の取引ツールの場合、週末にメンテナンスを行うため、使用できない時間帯があったりしますが、MT4であれば、問題なく起動することができます。

市場がオープンしているか否かにかかわらず、使用することができますので、週末にテクニカル分析を行い、翌週の戦略を練ることもできます。

テクニカル分析の幅を広げるインジケーター

MT4において、詳細かつ高度なテクニカル分析を可能にしているのが、インジケーターです。

インジケーターとは、MT4のチャート上にテクニカル指標を表示させるためのツールで、MT4では、これによって、様々なテクニカル指標を使えるような仕組みになっています。

MT4をインストールした段階でも、50種類程度のテクニカル指標が、あらかじめ使えるようになっていますが、MT4が優れているのは、インジケーターを後からインストールして、追加できるところです。

MT4のインジケーターは、自分で作ることができ、それを他のユーザーと共有することができます。インターネット上にも、他のユーザーが作成した無数のインジケーターが公開されていて、これを自分のMT4にインストールすることで、あらゆるテクニカル指標を追加して、使うことができるようになります。

この機能を活用すれば、どのようなテクニカル指標でも使うことができるようになりますし、世界のプロトレーダーが使っている分析手法を取り入れることもできます。

インジケーターを使うことで、どんなテクニカル分析でもできてしまうというのは、他にはない、MT4の大きな特徴です。

リアルトレード

MT4は、取引ツールですので、当然のことながら、テクニカル分析を行うだけでなく、実際の取引を行うことができます。

ただし、注意が必要なのが、MT4で取引を行うには、MT4の取引に対応したFX会社に口座を開設しなればいけないという点です。

日本においては、それぞれのFX会社が、独自の取引ツールを開発していることが多く、各FX会社の取引ツールを通して売買を行うのが一般的で、すべてのFX会社が、MT4での取引に対応している訳ではありません。

MT4ユーザーの中には、MT4でテクニカル分析を行って、各FX会社の取引ツールから取引を行うという方も珍しくないのですが、MT4対応のFX会社を使うことで、MT4で取引を行うことが可能になります。

テクニカル分析から取引までをMT4で行いたいという方は、MT4での取引に対応したFX会社に口座開設をするようにしましょう。

MT4対応の国内FX会社

なお、MT4での取引に対応した国内の主要なFX会社としては、以下が挙げられます。これらのFX会社に口座開設をすれば、MT4を使って、実際の取引を行うことができます。

各社のサービスについては、以下の記事で比較を行っています。あわせて、おすすめのFX会社もご紹介していますので、MT4を使って取引を行いたいという方は、参考にしてみてください。

デモトレード

MT4では、実際の取引だけでなく、デモトレードを行うこともできます。

デモトレードは、実際のお金を必要としない練習のためのトレードです。資金も要りませんし、損をすることもないので、これからFXを始めようという方は、この機能を使って、FXの取引に慣れてみると、良いかもしれません。

なお、デモトレードの場合、FX会社に実際の口座開設をする必要はなく、デモ口座を開設するだけで、手軽に始めることができます。

自動売買(システムトレード)

MT4では、手動で行う裁量取引の他、EA(エキスパートアドバイザー)の機能を利用して、自動売買を行うこともできます。

EAも、インジケーターと同じように、自分で作成することができますし、それを他のユーザーと共有することができます。EAは、インターネット上で公開されているものもあれば、販売されているものもありますので、これを自分のMT4にインストールすれば、簡単に、自動売買を行うことができてしまいます。

ストラテジーテスターによるバックテストが可能

なお、MT4では、ただ単純に、EAやインジケーターを使うことができるだけでなく、ストラテジーテスターという機能を用いることで、EAやインジケーターの有用性の検証を行うことも可能です。

ヒストリカルデータと呼ばれる過去のチャートデータから、EAやインジケーターがどれだけ有効に機能するか、どれだけの利益を上げることができるのか、その実力を検証することができます。

特に、自動売買には、事前のバックテストが欠かせませんので、EAを導入する際には、バックテストにより、その実力を検証した上で、行うと良いでしょう。

オリジナルテクニカル指標の作成と共有

先にも触れましたが、MT4では、オリジナルのインジケーターを自分で作成することができ、それを他のユーザーと共有することができます。

MT4では、MQLというプログラミング言語が使われていて、インジケーターを作成するには、プログラミングの知識が必要になりますが、自分好みのテクニカル指標を作成することもできます。

MT4のメタエディター

また、インジケーターを他のユーザーと共有できるというのも、ポイントのひとつ。無数のインジケーターが、インターネット上で公開されていますので、他のユーザーが作ったこれらのインジケーターを自分のMT4にインストールして、使うことも可能です。

ちなみに、公開されているインジケーターをインストールするだけであれば、当然、プログラミングの知識も必要ありませんので、誰でも、簡単にできてしまいます。

オリジナル自動売買プログラムの作成と共有

インジケーターと同じように、EAも、自分で作成して、共有することができます。

こちらも、作成には、MQL言語のプログラミング知識が必要になりますが、インジケーター同様、他のユーザーが作成したEAは、インターネット上で公開されていたり、販売されていたりしますので、他のユーザーが作ったEAを活用して、自動売買を行うことも可能です。

まとめ

  • MT4は、無料で使えるハイスペック取引ツール
  • カスタマイズ性が高く、自分好みの設定が可能
  • インジケーターを追加することで分析の幅を無限に広げられる
  • 裁量取引に加え、自動売買を行うことも可能

MT4は、世界中のプロトレーダーからも支持される非常に優秀な取引ツールです。

特に、カスタマイズ性が高く、他の取引ツールにできないことでも、当たり前のようにできてしまうことから、テクニカル分析を重視するトレーダーの方には、欠かせないツールとなっています。

MT4を使いこなすことができれば、テクニカル分析の幅は広がりますし、トレードの質も高まります。トレードのレベルアップを図りたいという方は、ぜひ、MT4を使ってみてください。