
MT4(MetaTrader4/メタトレーダー4)では、標準で、1分足、5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足、日足、週足、月足という9種類の一般的な期間のローソク足を表示させることができますが、実は、これ以外の任意の期間の時間足を表示させることも可能です。
トレーダーの方の中には、一般的な時間足だけでなく、2分足や3分足、2時間足や3時間足といった特殊な時間足を使って、テクニカル分析を行いたいという方もいらっしゃると思います。
このページでは、MT4にデフォルトで搭載されている期間以外の時間足を表示させる方法をご紹介します。この方法を使えば、どの期間の時間足でも表示させることができます。
MT4で任意の時間足を表示させる方法
MT4で標準搭載された期間以外の任意の時間足を表示させるには、「Period_Converter_Opt」というインジケーターを活用します。
インジケーターを使うことで、何でもできてしまうのが、MT4の良いところです。
- インジケーター「Period_Converter_Opt」をダウンロードする
- インジケーター「Period_Converter_Opt」をインストールする
- インジケーター「Period_Converter_Opt」を適用する
インジケーターをダウンロードする
まずは、インジケーターをダウンロードしましょう。他のインジケーターに違わず、このインジケーターもインターネット上で公開されています。
ブラウザから検索すれば、こちらのサイトのように、ダウンロードできるサイトがいくつか見つかると思います。今回使用する「Period_Converter_Opt」を探して、ダウンロードしてください。ダウンロードする場所は、どこでも構いません。
インジケーターをインストールする
インジケーターをダウンロードしたら、次は、そのインジケーターをMT4にインストールしましょう。
ダウンロードしたインジケーターをMT4にインストールする方法は、以下のページで詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
インジケーターを適用する
「Period_Converter_Opt」のインストールが終わったら、いよいよインジケーターを適用して、任意の時間足チャートを表示させてみましょう。
任意の時間足チャートを表示させるには、「Period_Converter_Opt」をインストールするだけでなく、以下の手順に沿って、それを適用させなければいけません。簡単にできますので、以下の通りに進めていきましょう。
- 基準となる時間足チャートを表示する
- チャート上にインジケーターを表示する
- インジケーターのパラメーターを設定する
- 任意の時間足チャートを表示する
基準となる時間足チャートを表示する
「Period_Converter_Opt」を使って、任意の時間足チャートを表示するには、まず、基準となる時間足チャートを表示する必要があります。
例えば、2分足や3分足等の任意の分足を表示させる場合は、1分足が基準になりますので、1分足チャートを表示させてください。同じように、2時間足や3時間足等の任意の時間足を表示させる場合は、1時間足を表示、2日足や3日足等の任意の日足を表示させる場合は、日足を表示させます。
以下では、例として、ユーロ/米ドルの2分足チャートを表示させてみます。
2分足チャートの基準となるのは、1分足チャートですので、ユーロ/米ドルの1分足チャートを表示させてください。
なお、ここでは、表示させたい通貨ペアと同じ通貨ペアのチャートを表示させる必要がありますので、注意しましょう。
チャート上にインジケーターを表示する
基準となるチャートを表示させたら、そのチャート上に「Period_Converter_Opt」を表示させてましょう。表示方法は、一般的なインジケーターと同じで、画面左側のナビゲーターウィンドウの「インディケータ」より、「Period_Converter_Opt」を選択して、チャート上にドラッグ&ドロップするだけです。
インジケーターのパラメーターを設定する
チャート上にインジケーターを表示すると、以下のパラメーター設定画面が表示されるはずです。
まずは、「全般」タブに「DLLの使用を許可する」という項目があるので、ここにチェックを入れてください。
次に、「パラメータの入力」タブを選択しましょう。ここに、「PeriodMultiplier」という項目があります。
「Multiplier」は、乗数という意味で、基準となるチャートの時間足に、ここで入力した数値を乗じた値の時間足が表示されることになります。
1分足を基準に、2分足を表示させたいのであれば、ここの値は、「2」となりますし、3分足を表示させたいのであれば、「3」となります。同様に、1時間足を基準に、6時間足を表示させたいのであれば、「6」、8時間足を表示させたいのであれば、「8」といった具合です。
ここでは、1分足を基準に、2分足を表示させたいので、ここの値は、「2」となります。
ここの値を入力したら、「OK」を選択しましょう。これで、設定完了です。
任意の時間足チャートを表示する
ここまでの作業を完了させると、いよいよ、任意の時間足チャートを表示させることができます。
任意の時間足チャートを表示させるためには、メニューバーより、「ファイル」に進み、「オフラインチャート」を選択してください。オフラインチャートを選択すると、以下のような画面が表示されるはずです。
この画面の中に、ここまで設定してきたユーロ/米ドルの2分足チャートがあるはずです。「EURUSD,M2」というのが、それです。ということで、「EURUSD,M2」を選択しましょう。これで、作業はすべて完了。ユーロ/米ドルの2分足チャートが、表示されます。
この画面の左側が、ユーロ/米ドルの1分足チャート、右側が、ユーロ/米ドルの2分足チャートです。無事に、表示させることができました。
まとめ
- MT4では、任意の時間足を表示することが可能
- 任意の時間足を表示するには、インジケーターを利用する
- 任意の時間足を表示するためのインジケーターは、無料でダウンロード可能
ここでご紹介した方法を使えば、どの期間の時間足でも表示させることができます。標準の時間足だけでは足りない場合は、この方法で、時間足を設定してみてください。