
MT4(MetaTrader4/メタトレーダー4)を起動した際、チャートが更新されず、MT4が動かないことがあります。これは、アプリケーションが壊れてしまったのではなく、ブローカー(FX会社)のサーバーにうまくアクセスできておらず、リアルタイムのチャートデータを得られていないことが原因です。
これまで普通に動いていたのに、急に動かなくなると心配になってしまいますが、このページで紹介する対処法を取れば、正常に作動するようになります。MT4が動かず困ってしまった場合には、ぜひ試してみてください。
MT4が動かない場合に確認すること
MT4が動かない場合には、MT4の画面右下をチェックしてみましょう。
サーバーと正常に通信ができていれば、画面右下にこのような数値が表示されますが、反対に、サーバーと正常に通信ができていない場合、数値ではなく、「回線不通!」や「無効な口座」、「コモンエラー」といったメッセージが表示されます。
これらのメッセージが表示されている場合は、何が原因でサーバーにつながっていないのかを探っていきましょう。
MT4がサーバーにつながらない原因
MT4がサーバーにつながらない原因としては、以下のいずれかが考えられます。
- ネット回線が不安定
- ログイン情報の誤り
- サーバー側の問題
- デモ口座の有効期限切れ
ネット回線が不安定
当然のことですが、自身のPCやスマホのネット環境が整っていなければ、MT4のサーバーにもアクセスできません。MT4を動かすには、オンライン環境である必要があります。
ログイン情報の誤り
ネット環境に問題がなくても、サーバーへのログイン情報が誤っていては、サーバーとは通信ができません。サーバーにアクセスするには、ログインIDとパスワードが必要になりますが、これらの入力が誤っている可能性もあります。
サーバー側の問題
アクセスしようとしているFX会社のサーバーに問題があれば、MT4は動かすことができません。サーバー側の問題としては、FX会社のサーバーダウンやメンテナンス中といったことが考えられます。また、海外のFX会社のデモ口座にしばしば見られるのですが、サーバーのIPアドレスが変更されていたり、FX会社自体が倒産していることもあります。
デモ口座の有効期限切れ
本口座を利用している場合は、この可能性は考えられませんが、デモ口座を利用している場合、デモ口座の有効期限が切れている可能性があります。
MT4は、取引をするための本口座を開設しなくても、デモ口座さえ開設すれば、利用することができますが、デモ口座には、有効期限が設けられている場合があります。デモ口座に有効期限があるかどうか、デモ口座の有効期限の長さは、デモ口座を利用するFX会社によって異なりますが、有効期限が切れると、チャートデータが更新されず、「回線不通!」や「無効な口座」、「コモンエラー」といったエラーメッセージが表示されます。
MT4のサーバーにつながらない場合の対処法
MT4が動かなくなってしまった場合、上記のいずれかを疑って、原因を探っていきましょう。
まずネット環境とログイン情報の誤りを疑う
まず疑うべきは、自身の問題です。基本的なことですが、ネット環境に問題がないかどうかというところから確認してみましょう。ネット環境に問題がなければ、次は、ログイン情報です。MT4では、ログインIDやパスワードが誤っていても、それを教えてくれるメッセージが表示されません。MT4が動かない場合、ログイン情報の入力に誤りがある可能性もありますので、入力ミスがないか確認してください。
次にサーバー側の問題を疑う
ネット環境とログイン情報に問題がなければ、FX会社のサーバー側の問題の可能性があります。
本口座にログインできない場合は公式アナウンスをチェック
実際の取引を行うための本口座にログインできない場合、サーバーに問題があるのであれば、口座を開設しているFX会社から何らかのアナウンスがされていると思いますので、FX会社の公式サイトや公式SNSを確認してみましょう。
デモ口座にログインできない場合は有効期限切れの可能性大
本口座ではなく、デモ口座にログインできないという場合、デモ口座の有効期限切れの可能性が高いです。サーバーがメンテナンス中であれば、時間を空けて再トライすることでログインできるようになるはずですが、長時間サーバーにつながらない場合は、デモ口座の有効期限切れを疑ってください。
特に、長期間MT4にログインしていない場合、デモ口座の有効期限切れが原因でMT4が動かなくなるというケースは非常に多いです。また、IPアドレスの変更等により、サーバー自体が使えなくなっているということも考えられます。いずれにせよ、デモ口座を利用していて、サーバー側に問題がありそうな場合は、デモ口座の有効期限切れを疑って、以下の対応を考えてみてください。
MT4のデモ口座の有効期限が切れた場合の対処法
デモ口座の有効期限切れが疑われる際の対処法としては、新規にデモ口座を開設する方法と本口座を開設する方法の2つが挙げられます。
- 新規にデモ口座を開設する
- 本口座を開設する
新規にデモ口座を開設する
ネット環境に問題がなく、ログイン情報にも誤りがないという場合は、サーバー側に問題があることを疑って、新規にデモ口座を開設する方が、手っ取り早いです。
デモ口座の申請は、MT4のメニューバーの「ファイル」から「デモ口座の申請」に進んで、行うことができます。有効期限が切れたら、新しいデモ口座を開設することで、これまで通り使うことができますので、有効期限切れを迎える度に、新しいデモ口座を開設して、MT4を使い続けることも可能です。
あらかじめ複数のデモ口座を開設するのもあり
MT4では、複数の本口座やデモ口座を一括で管理することができます。
大事なタイミングでMT4を使うことができないという場面を避けたいのであれば、あらかじめ複数のデモ口座を開設しておいて、リスクヘッジをしておくのも、有効な対策です。
本口座を開設する
デモ口座ではなく、実際の取引を行うための本口座を開設してしまえば、有効期限を気にする必要はなくなります。
MT4でテクニカル分析を行っているのであれば、いっそのこと、MT4対応のFX会社に口座開設をして、MT4で取引を行うことを検討してみても良いと思います。よりスピーディーな取引を行うことができますので、チャンスを逃すことも少なくなります。
自分に合ったMT4対応のFX会社を探して、MT4で取引を行うという方法も、一考の価値ありです。
まとめ
- MT4のチャートが更新されない原因の多くは、デモ口座の有効期限切れ
- デモ口座の有効期限が切れたら、再度デモ口座を開設することで、引き続きMT4を利用できる
- リアル口座を開設すれば、有効期限切れは避けられる
MT4のチャートが更新されずに動かなくなるという問題は、MT4ユーザーであれば、誰もが、必ずと言っていいほど経験しているものです。
MT4のエラーメッセージは、お世辞にも分かりやすいとは言えず、何が原因でエラーとなっているのかが分かりにくいのですが、基本的には、ここで解説してきた対処法を取ることで、復旧できるはずです。MT4が動かなくなった場合は、このページに記載してある手順に従って、対応してみてください。