FXは24時間取引できる!時間帯ごとの特徴と最も盛り上がる時間帯
このページの要点
  • FXは、24時間取引できる
  • 外国為替市場は、常に世界中のどこかでオープンしている
  • 日本時間の夜は、外国為替市場が最も盛り上がる時間帯

FXは24時間取引可能

FXは、24時間取引可能です。平日なら、朝から夜までいつでも取引ができるというのは、FXの大きなメリット。昼間は仕事で忙しいサラリーマンの方にも人気があるというのも、頷けます。

ちなみに、FXには、他にもたくさんの魅力があります。FXの魅力や特徴については、以下の記事でまとめていますので、こちらもチェックしてみてください。

取引可能な時間帯

FXで取引可能な時間帯をより詳しく見てみると、月曜日の7:00頃から土曜日の7:00頃(冬時間)というのが、一般的です。取引が可能な時間帯は、それぞれのFX会社によって異なりますが、概ね、このような感じです。

月曜日の早朝から土曜日の早朝まで取引ができますので、平日については、月曜日の早朝を除き、常に取引ができるようになっています。

取引ができない日

反対に、FXの取引ができない日は、土曜日と日曜日、元日とクリスマスです。日本の祝日については、元日を除き取引が可能ですが、海外が休場となるクリスマスについては、取引ができません。

土曜日と日曜日に加え、元日の7:00頃から1月2日の7:00頃にかけて、クリスマスの15:00から12月26日の7:00頃にかけては、取引ができません。

夏時間と冬時間

なお、日本では採用されていませんが、世界には、夏時間(サマータイム)を採用している国も少なくありません。アメリカやヨーロッパでは、3月から10月頃までが夏時間、それ以外の期間は、冬時間(標準タイム)となっています。

アメリカの夏時間
3月第2日曜日~11月第1日曜日

夏時間適用期間中は、標準時を1時間進めることになるので、夏時間を適用している国の市場における取引可能な時間帯が、1時間早まります。夏時間と冬時間では、取引ができる時間帯が異なるという点には、注意しておきましょう。

FXが24時間取引可能な理由

それでは、なぜFXは、24時間取引が可能なのでしょうか。

その理由は、FXが取引対象とする通貨は、世界中で取引されているから。

通貨の取引が行われている外国為替市場は、世界中のどこかで、常に、オープンしています。最も早いオセアニア市場がクローズした後は、アジア市場がオープンしますし、その後も、ヨーロッパ市場、アメリカ市場と続きます。

FXと比較されることの多い株式投資の場合、こうは行きません。日本株への投資であれば、平日の9:00から15:00までしか取引ができません。それは、この時間帯しか、日本の株式市場がオープンしていないからです。

FXにおいては、通貨という世界共通のものを取引対象として扱っているため、世界のどこかでマーケットがオープンしていれば、取引ができてしまうのです。

外国為替市場とは

通貨の取引は、外国為替市場で行われています。株の取引が株式市場で行われているように、通貨の取引は外国為替市場で行われているのです。

しかし、実は、外国為替市場には、取引所がある訳ではありません。ここが、株とは違うところ。株には、取引所がありますが、通貨の場合は、取引所がなく、取引を行いたい人同士が、電話やインターネットを使って直接取引を行っています。

このように、取引所を介さず、買いたい人と売りたい人が直接取引を行うことを相対取引と言いますが、外国為替市場では、通貨の取引を行いたい人が、ネットワークを通して、取引を行っていることになります。

外国為替市場の仕組み

外国為替市場は、金融機関や証券会社、外為ブローカーといった限られた市場参加者のみが参加できるインターバンク市場(銀行間取引市場)とインターバンク市場参加者が企業や個人と取引を行う対顧客市場に分けられます。

各FX会社は、インターバンク市場に参加している金融機関と提携していて、我々個人投資家がFX会社に対して行った注文は、FX会社が提携している金融機関を通して、インターバンク市場に流れるという仕組みになっています。

各国の市場における取引時間

外国為替市場は、世界中に存在していますが、各国の市場における取引時間の目安は、以下のようになっています。

外国為替市場の取引時間

これを見ると、常に世界中のどこかのマーケットが開いていることが分かりますよね。

最も早くオープンするのが、ニュージーランドのウェリントン市場。最後にオープンするのが、アメリカのニューヨーク市場です。ウェリントン市場がオープンして、東京、ロンドンと続き、ニューヨーク市場がクローズする頃には、再度、ウェリントン市場で取引が行われていることになります。これが、外国為替市場の1日のサイクル。

なお、夏時間を採用している国においては、取引時間が、上記の時間より1時間早くなります。

各取引時間の特徴

外国為替市場は、オープンしているマーケットによって、オセアニア時間、東京時間、ヨーロッパ時間、ニューヨーク時間と分けられます。

当然のことながら、どの時間帯も通貨の取引が行われている訳ですが、時間帯によって、市場参加者等が異なることから、それぞれの時間帯によって、値動きに特徴が見られます。ということで、ここでは、それぞれの取引時間における特徴を見ていくことにしましょう。

なお、ニューヨーク市場、ロンドン市場、東京市場は、外国為替市場における三大市場と呼ばれており、取引量も多くなります。それだけ重要な時間帯になりますので、覚えておきましょう。

オセアニア時間の特徴

オセアニア時間は、日本の早朝にあたる時間帯です。

ウェリントン市場やシドニー市場は、最も早くオープンするマーケットですが、市場参加者は決して多くなく、値動きも小さいです。相場が停滞することも珍しくなく、また、市場の流動性も低くなりがちで、値が乱高下することもありますので、注意が必要になります。

決して稼ぎやすい時間帯とは言えませんので、積極的に取引すべき時間帯ではありません。

東京時間の特徴

東京市場がオープンすると、市場参加者も増えてきますが、値動きは、比較的、穏やかです。

東京時間は、前日のヨーロッパ時間やニューヨーク時間の調整が入ることも珍しくなく、東京市場のトレンドは、ヨーロッパ市場がオープンするとひっくり返されることもあるので、注意が必要です。

また、金融機関が顧客との決済に用いる基準レートのことを仲値と言いますが、仲値は、毎日9:55の為替レートを参考に決定され、10:00に公表されます。そのため、実需の取引が増える五十日(日付に5と10が付く日)を中心として、9:55前後に、円相場が動きやすくなります。

東京時間も、オセアニア時間と同様、積極的に値が動く時間帯ではありませんので、ヨーロッパ市場がオープンするまでは、様子見で良いでしょう。

ヨーロッパ時間の特徴

15:00頃になると、ヨーロッパ勢が参入してきて、マーケットは一気に動意付きます。これからが、FXの本番と考えてよいでしょう。特に、世界三大市場のひとつであるロンドン市場がオープンすると、大きな盛り上がりを見せます。

ヨーロッパ時間には、ユーロやポンドに大きな影響を与えるヨーロッパ各国の経済指標の発表があります。重要指標については、いつ発表されるのかを必ずチェックしておいてください。

また、ヨーロッパ時間において、重要なのが、ロンドンフィキシングです。ロンドンフィキシングは、ロンドン市場における仲値に該当するもので、金融機関の対顧客取引の基準レートが決定されます。ロンドンフィキシングは、日本時間の1:00(夏時間においては、0:00)に該当する時間帯で、大きく値が動くことも珍しくありませんので、注意しておきましょう。

ニューヨーク時間の特徴

日本時間の21:00以降にあたるニューヨーク時間が、FXにおいて、最も熱い時間帯です。ニューヨーク市場は、東京市場、ロンドン市場とともに、世界三大市場に数えられる市場ですが、最も取引量が多いのが、このニューヨーク市場です。それだけに、通貨を問わず、大きな値動きを見せます。

ニューヨーク時間に注意が必要なのが、アメリカの経済指標。アメリカが、世界経済の中心にあるのは、紛れもない事実で、アメリカの経済指標は、外国為替市場を大きく動かします。FXにおける最重要経済指標とも言える米雇用統計の発表は、特に注意が必要で、その後のトレンドを決めるだけのインパクトを持っていますので、必ず押さえておきましょう。

日本時間の夜は相場が最も動意付く時間帯

FXで値動きが活発になるのは、ヨーロッパ時間からニューヨーク時間にかけてです。特に、ニューヨーク市場がオープンする21:00頃からロンドン市場がクローズする4:00頃までは、1日の内で、最も盛り上がる時間帯となります。日本時間の夜は、デイトレーダーにとっては、非常においしい時間帯なのです。

反対に、オセアニアの市場や東京市場がオープンしている日本時間の早朝や昼間は、値動きも小さく、稼ぎにくい時間帯ですので、デイトレード向きの時間帯ではありません。

多くの方にとって、夜間は、比較的、トレードに参加しやすいでしょうから、昼間は、仕事や家事、学業に勤しんで、夜にトレードをするというのが良いと思います。

まとめ

FXは、土日を除き、24時間いつでも取引が可能です。更に、日本時間の夜は、外国為替市場が最も盛り上がる時間帯となります。

昼間は忙しいサラリーマンの方や主婦の方、学生の方も、夜であれば、トレードしやすいはず。一番活発に取引される時間帯にマーケットに参加できるというのも、FXの人気の秘密なのです。